前回attraでは神奈川県川崎市にあるヲタクバー「ラプラスの箱」を実際に訪れ、店内の様子を撮影・取材させていただきました。
その際のレポートは以下の記事をご覧ください。
「ラプラスの箱」は合同会社「Z-RHS(ズィ・アース)」が運営を手がけており、2024年4月15日にグランドオープン。
同年8月13日には「単独戦闘型(ソロ)アイドル」としてフリーランスで活躍中のアイドル・空野青空さんが空間プロデュース&スペシャルプランナーに就任しました。
▼空野青空さんの詳しいプロフィールはこちら
「Z-RHS」ではその空野青空さんの活動をサポートし、マネジメント業務などを担当しています。
今回「Z-RHS」の代表であり、また「ラプラスの箱」の営業日には自らカウンターに立ち接客を行う、通称「大佐」と呼ばれる店長様に独占インタビューさせていただきました!
普段は空野青空さんを支える裏方に徹しているためメディアに向けて発言する機会があまりないにもかかわらず、快くインタビューに応じていただいた大佐には心より感謝申し上げます。
「ラプラスの箱」を立ち上げたきっかけや店舗運営に対する熱い想い、さらには空野青空さんとの関係性まで様々なエピソードをお伺いすることができましたので、ぜひご一読ください!
大佐(店長)に独占インタビュー!
自ら「ラプラスの箱」を切り盛りし、空野青空さんとも長年一緒に仕事をしておられる店長は通称「大佐」と呼ばれ、空野青空さんのファンからも親しまれている存在。
「ヲタクと運営」という立場の違いを超えて、まさにファミリー感のあるアットホームな店舗をこの川崎でオープンしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
今まであまり語られることのなかった、その真意に迫ってみました。
「ラプラスの箱」を作ったきっかけ
ヲタク同士で一緒に楽しみたい
空野青空さん自身が生粋のガンダムヲタクであり、また独自のカルチャーを形成するライブアイドルシーンに長年携わっていくなかで、「ファン同士のコミュニケーションをもっと活発にしていきたい」と思っていたそうです。
アイドル・アニメ・漫画・VTuber…様々なヲタクのジャンルがあるものの、界隈の垣根を超えて新しく趣味を見つけたり、お互いの趣味を認め合ったりできる場所があれば盛り上がるのではないかと考えた結果、バーの開業を決意します。
一方で大佐は2024年2月12日にZ-RHS合同会社の公式X(旧:Twitter)を開設し、間もなく「洗練されしヲタクが集まるバー・ラプラスの箱」の情報発信用アカウントとして運用することに。
同年3月9日には公式TikTokも開設。
以前入っていたテナントの内装が少し残っているだけの、ほぼ何もない状態の空間にDIYでグッズ棚を設置していく様子などを動画で公開しています。
看板や食器類などの準備も順調に行われ、4月15日には無事グランドオープンを迎えました。
お通しやメニューの内容、可愛いケモ耳の女の子がお出迎えしてくれるイメージのコンセプトビジュアルなどに、空野青空さんのアイディアと工夫が込められています。
大佐自身「マスターは強面おじ(笑)(でもいい人です)」と自虐的にコメントしていますが、ヲタク文化へのあふれる情熱とヲタク目線に立ったフレンドリーな接客スタイルに惹かれて常連になったお客さんも多いようです。
アニメや漫画のヲタク・空野青空さんのファンだけでなく、純粋にバーとして通っている方も少なくないという事実が大佐の人柄の良さを証明していますね!
川崎に出店した理由
「洗練されしヲタクが集まるバー」を開業する際には、空野青空さんの要望で「川崎」という個性の強いエリアを選んだとのこと。
空野青空さんが2018年1月31日にリリースした1stアルバム「Beginning」のリード曲である「LEVEL4」のMVのなかで、川崎の工場地帯をバックに歌うシーンがあり、それを機に川崎という街に強い興味を持つようになったそうです。
また、タワーレコード川崎で頻繁にリリースイベントを開催するなど以前から川崎に愛着があり、2019年11月に閉店した川崎のゲームセンター「ウェアハウス川崎」を「億万長者になって買い取りたい」と語るほどお気に入りでした。
2022年4月にはテレビ神奈川(tvk)で放送されている川崎市広報番組「LOVEかわさき」の新プレゼンターに空野青空さんが就任する旨が発表され、川崎市との関係性がさらに深くなっていきます。
空野青空さんが2024年6月末に株式会社ディアステージとの契約を終了したのに伴い「LOVEかわさき」の準レギュラーも一旦卒業となりましたが、川崎を愛する心は変わっていません!
「ラプラスの箱」の現在とこれから
「ラプラスの箱」は2024年4月15日にグランドオープンし、この記事を執筆している2024年12月時点で間もなく8ヶ月を迎えようとしています。
6月にディアステージを辞められてソロとなった空野青空さんが8月より空間プロデュース&スペシャルプランナーに就任。
空野青空さんは「ラプラスの箱」オープン当初から店舗のロゴデザインを手がけるなどクリエイターとしてのスキルを発揮していたほか、店内に飾るヲタクグッズを提供していました。
現在では空野さん主催による貸し切りの定期イベント「青猫酒場」も行われ、毎回盛況となっています。
現状、店内はキャパ10席で、忙しい時には満席になるとのことでした。
大佐は「今後は店舗規模の拡大も検討している」と語っていました。
さらには、アイドル活動を引退・休止した子などをキャストとして雇用する可能性もあるそうです!
大佐と空野青空さんの関係性
大佐は仕事の関係で東京と富山を往復していた約10年ほど前、富山で業界関係の社長と繋がり、バンドカメラマンとして活動し始めます。
その流れで、ご当地アイドルのプロデュース事業も手掛けるようになり、それにもカメラマンとして携わっていました。
メンバーを決めるオーディションの際にも撮影を担当しています。
空野青空さんは、そのご当地アイドルの2期生として加入します。
大佐と空野青空さんは、アニメ「Angel Beats!」(エンジェルビーツ)の登場人物である「仲村ゆり」のコスプレ撮影などを大佐が担当したことで仲良くなっていきました。
空野青空さんといえばガンダム愛の強さで有名ですが、大佐曰く「『機動戦士ガンダム 戦場の絆』に乗せてからガンダムにハマった」と語っており、大佐がガンダムの魅力を教えたのがきっかけだったようです。
大佐が空野青空さんと打ち解けていくと、今後の活動について相談を受けるようになります。
そのうち「ご当地アイドルを辞めたい」という相談を受けるようにもなりましたが、最初のうちは引き止めていました。
最終的には本人の意思を汲み、空野青空さんとともに事務所を脱退しました。
大佐は脱退を機に「業界から引退しよう」と思っていましたが、空野青空さんがソロアイドルとして再スタートするにあたり、その活動をサポートすることになります。
全国から北陸に人気アイドルが集結する「HIF」(北陸アイドルフェスティバル)ではソロでありながら無双状態の人気を誇っていたそうです。
大佐は「ソロ活動を始めてからCMや海外ライブなど、多数の仕事が舞い込んできた」と当時の状況を振り返っていました。
さらにはアニメのタイアップ曲を歌うヴォーカルユニット「ARCANA PROJECT(アルカナプロジェクト)」のオーディションに合格し、空野青空さんの目標であった「アニソンシンガー」の夢が叶うことに。
アルカナプロジェクトはディアステージとランティスが合同でプロデュースしており、その翌年にはディアステージ所属の国民的人気アイドル「でんぱ組.inc」に新メンバーとして加入しています。
大佐自身は、この時も業界を辞めようとしていたそうですが、空野青空さんと一緒にディアステージに所属し、引き続き活動をサポートしていたとのことです。
この時期の空野青空さんの活動は順調に見えましたが、「グループ活動のため思うようにソロ活動ができず、悩ましい期間が続いた」と大佐は当時の状況を振り返っています。
2024年6月、空野青空さんがディアステージを辞めることを決めたため、大佐も共に事務所を抜けることとなりました。
同年7月7日には「単独戦闘型アイドル」としてリブートする旨を発表し、新ビジュアルをロールアウトしたのはファンの皆さんも知るところです。
空野青空さんの活動を長年にわたってサポートしてきた「Z-RHS(ズィ・アース)」合同会社およびヲタクバー「ラプラスの箱」が今後どのように空野青空さんと関わっていくのか、期待が高まります。
空野青空さんの成長を一番近い場所で見届けて来た大佐との、二人三脚での活躍が楽しみです!
「ラプラスの箱」大佐についてまとめ
今回attraでは、洗練されしヲタクが集まるバー「ラプラスの箱」の運営である「大佐」こと店長様にインタビューを行い、貴重なお話を聞かせていただきました。
店舗運営に関する将来のビジョンや、空野青空さんとの出会いから一緒に仕事をするに至るまでの経緯など、ファンもあまり知らなかったエピソードも多数あったのではないかと思います。
ヲタクグッズに囲まれた空間でリーズナブルにバーとして利用でき、面白くて話題の豊富な大佐はもちろん、運がよければ空野青空さんと遭遇できるかもしれない「ラプラスの箱」にぜひ一度訪れてみてください!